ブラックフラウンダー Black flounder
最大 Max size: 全長
45cm TL
●形態・特徴: 有眼側の体表と鰭は濃い黒とオリーブ色を基調とし、多くの大きな濃い赤茶色や赤オレンジ色の斑紋が見られる。この斑紋は死後薄くなる場合が多いが、中には消えないものもいる。無眼側は頭部が白く体は薄い褐色。
他のニュージーランドに生息するカレイに比べ身が厚い。特に無眼側部分(地面側)の身が厚く、有眼側とほぼ同じくらいの厚みである。イエローベリーフラウンダーやニュージーランドフラウンダーは体の有眼側は厚いが無眼側は薄いのが一般的。体長は45cmまで育ち20cm〜25cmが平均サイズ。
●生息環境: ニュージーランド全域の淡水域、及び汽水域に生息するが南島を中心とし、北島では稀。海岸から250km離れた川や湖にも生息する。
●釣り: 釣りでは見る事は無いが、一部の地域ではセットネットでの捕獲がされている。漁獲量が少ないので多く出回る事はほとんどない。
●食味: 市場で見る事は極稀で2014年5月以前にオークランド市場で見た事は無かった。身自体は甘みがほんのりがありシコシコした歯ごたえともっちりとした食感である。他のニュージーランドに生息するカレイに比べ特にエンガワは厚く立派でシコシコ具合が強い。淡水魚独特の生臭さがあり、特に皮に強く感じる。淡水魚が苦手な方にはお勧めできないが、個人的な感想としては生臭さはむしろこの魚の味わいで旨いと思う。生姜を効かせた煮付にすると生臭さが軽減される。
ブラックフラウンダーの にぎり寿司。左が身の部分で右がエンガワ。
●その他: 市場では「Southern Flounder」や「Lake Flounder」と記載されている。