ニュージーランドイーグルレイ Eagle ray
最大 Max size: 全長 300cm TL
生息層 Depth range: 0m-160m

●形態・特徴: ニュージーランド水域に生息するエイ類の中で、頭部が伸長している独特の形状はこのニュージーランドイーグルレイのみであるため容易に判別がつく。非常に硬い平らなプレート状のものが上下の顎にあり、それを使い硬い貝やヤドカリを噛み砕く事ができる。柔らかい部分のみ捕食し、砕いた貝の殻はエラから排出する。他にもカニやエビ、ワーム等の動物性な物を好んで捕食する。餌を探す時に砂地では砂を吸い込みエラから排出する方法で20cmくらいまで掘ることができる。春先に汽水域から湾内の浅瀬で出産する。メスはオスより早く大きく育つ。

●生息環境: スチュワート島を除くニュージーランド本島全域に分布。カーマデック諸島やスリーキングス諸島にも生息する。通常は岩礁帯で単体で行動しているが、夏場には浅い湾内に多くの個体が集まるのが見られる。また春先には浅瀬でツガイで行動しているのを目にする。

●釣り: オークランド近郊に生息するエイ類の中で最もポピュラーな魚で目にする機会も多い。特に釣り人が魚の頭や骨などを捨てる船着き場周辺や湾内の浅瀬には多く生息し水面から容易に見つける事ができる。一般的な釣り餌なら何でも好んで捕食するためショアからの釣りで良く掛かる。

●食味: 鮮魚店でヒレの部分のみ切り取られて売られているのを良く目にする。鮮度の良い物はアンモニア臭が少ないが独特の臭みがあるため濃い味付けの料理にしか向かない。わりに肉厚で軟骨部分は食べるには硬いため身だけを切り分けて料理すると良い。



15th July 2012 Jones Bay, Tawharanui Peninsula, 60km north from Auckland

5th January 2008 South of Motuarohia Island, Bay of Islands 全長65cmTL

2nd January 2008 Motohi Channel, 15km Northeast from Auckland City 全長80cmTL

5th September 2007 Whitford body70cm+tail50cm