ブロードギルドハグフィッシュ Broadgilled hagfish
最大 Max size: 全長 83cm TL
生息層 Depth range: 40m-700m

●形態・特徴: 6つの髭がある。眼は皮下に埋もれ外からは見えない。鰭は尾鰭のみ。体色は灰色ピンクだが水中では灰色青に見える。皮下から出る白い物質は1gあたり1Lの水をゼリー状にする事ができる。

●生息環境: 水深40m〜700mの深い海を好み、北島北部から南島南部まで広く生息する。特にCook Straitに多く見られる。

●釣り: 深海釣りでかかる事があるが、釣り上げるとヌメリが酷いので釣りでは嫌われる。

●食味: 皮の裏側にぬめりを分泌する腺があるので、まずはぬめりを無視して頭部の付け根に包丁で切れ目を入れて尾に向かって皮を剥がす。皮は簡単に剥ぐことができる。内臓を取り除き良く洗えば下ごしらえ完了。硬い骨は無いのでそのままブツ切りににし味をつけて粉をまぶして油で揚げるなどの調理をほどこす。好き嫌いは好みによるが、味は貝のような独特の臭みで嫌な臭さでは無い。食感がシコシコしていてホルモン等の臓物系に似る。韓国でヌタウナギは人気のある食材で古くから食べられてきておりヌタウナギ専門の料理店も存在する。

●その他: 厳密にいうとは魚類ではない、しかし広く一般的には魚として扱われている。ヌタウナギ科の和名は2007年までメクラウナギであったが「メクラ」が視覚障害者に対する差別用語であるとして、ヌタウナギへ変更となった。ヌタウナギの皮は牛革より強度がありしなやかなのでハンドバッグや財布などの革製品に利用する地域もある。

●別名: New Zealand hagfish



11th Oct 2011 Oceanz Seafood Markets, Viaduct, Auckland 全長75cmTL