ミナミシマアジ Pseudocaranx
最大 Max size: 全長
70cm TL
生息層 Depth range: 0m-200m
●形態・特徴: 2006年にSmith-Vaniz W.F.博士とJelks H.L.博士によって新種であると発表された。シマアジPseudocaranx dentexに非常に似た形態をしているが成魚は頭蓋骨が伸張することが要因で頭部が突起してくる。平均サイズは全長30cm〜50cmで大きなものは80cmになる。シマアジとの違いは鰓耙数でシマアジは第1鰓弓にある鰓耙が24〜27、全合計鰓耙が36〜41。それに対しPseudocaranx georgianusは第1鰓弓にある鰓耙が19〜23、全合計鰓耙が28〜35。
●釣り: シマアジの中にしばしばまじって釣れることがあるが数は少ない。シマアジ同様、引き味が強烈な半面くちびるが弱いので逃がすこともしばしば。規定サイズに関してはグレーゾーンといったところだろうか、取り締まる側も見分けがつく人は少ないと思うし長年にわたりTrevallyでひとくくりにされていたので規定のサイズである「体長25cm以上」という条件を守った方が無難であろう。
●食味: 刺身が最高、その美味さゆえ刺身以外の料理方法はもったいない。残ったカマや頭部は塩焼きにすると良い。
●その他: 近年までシマアジPseudocaranx dentexと同種とみなされていたため鮮魚市場や釣り人の間ではあまり区別されていない。
阿部宗明博士により1973年にミナミシマアジと和名提唱されるがPseudocaranx dentexも含んだ和名提唱となっており現在分類途中である。