アカダラ Red cod
最大 Max
size: 全長 80cm TL
生息層 Depth range: 10m-700m
●形態・特徴: 茶褐色、ピンク色か灰色の背部に白かピンクの腹部をしている。大きめの黒斑が胸鰭の付根部分にあり、尾鰭の先端は直線的。Rock codやSouthern bastard codと似ているが黒斑と尾鰭で見分けがつく。1年で25cm〜30cmに育ち、3年で50cmほどにまで育つ。一部は7年以上生き80cmほどにまでなるが稀。
●生息環境: ニュージーランド全域に生息しどのような地形でも見ることができる。浅瀬では日中、洞穴や岩の下であまり動かず、夜になると活発に行動する。砂や泥底の深海では日中から群れをなして活動し、顎の下にある髭で蟹やオキアミ、小魚などを探して捕食する。産卵は8月〜10月にかけて深海で行われる。
●釣り: ゴウシュウマダイなどに混じって浅場でも釣れることがある。釣り人の認知度が低いが地域によって25cm以上だったり1日の持ち帰り数が10匹だったりと規定がある、数mmでも違反した場合の罰金が高額なので注意が必要。
●食味: ニュージーランド市場でわりと安く取引されている大衆魚。トロール漁船で捕獲されたものは鱗がすべてはがれ落ち鰭もボロボロだが延縄で捕獲されたものは見栄えが良い。8月〜10月頃には卵や白子が入っているがそれらを取り巻く血管には非常に強い苦味があるので血筋を取り除く必要がある。一度火を通すと血管は簡単に取れるのでたいした作業ではない。食べ方は日本のタラと同じく鍋物に向く。元々身が軟らかいので釣ったすぐ後に調理して美味しくいただける、逆に言えば時間が経つと軟らかすぎて身崩れを起こすので塩を振って身を締めておくと良い。鮮度の良い物は刺身でも美味いが個人的にはニンニクを利かせたムニエルがお勧め。