ミナミアカイサキ Pink maomao
最大 Max
size: 全長 55cm TL
生息層 Depth range: 0m-200m
●形態・特徴: 体色は全体的に明るいピンク色でオレンジ色の斑紋が頭部にあり、鰭の周りは薄い青色をしている。また背鰭後方が黒くなり、黄色いラインや斑紋が頭部から体の上部前方に現れる珍しい個体がいる。背鰭以外の鰭も黄色くなり胸鰭を除く鰭の周りが青色になる。平均サイズは30cm〜40cmほどで大きな個体は55cmになる。
●生息環境: 稀に水面で捕食活動をするが通常は水深10m以下の沖合の島周りを中心に生息し、群れでプランクトンを食べる。日中に活動し日没と共に捕食活動を辞め、ねぐらに戻る。夜は体表に白い斑紋が現れる。夏場の日中は暑さから逃げるように洞穴などに非難していることがある。
●釣り: 温かい海を好み北島北部で一般的に釣れる。沖合の澄んだ水質に生息し、群れで行動しているため1匹釣れると連続してかかることが多い。ピンクマオマオを専門で狙う人はあまりいないが狙うなら小さな針を使えば餌は魚の切り身でもイカ、貝等でかかる。
●食味: 刺身は非常に美味く身に甘みがある、特に皮目にうまみが凝縮しているので湯引きなどをするとコリコリッとした食感で美味。ただし、 身の中に丸い寄生虫が多く生息している場合があるので生食するなら注意が必要。鮮魚市場ではあまり見られないがたまに店頭に並んでいる。淡白な白身で火を通しても美味しくいただけるので寄生虫を心配するのであれば火を通した方が良い。
ミナミアカイサキの刺身
●その他: 1984年阿部宗明博士が和名提唱。