サンドペーパーフィッシュ Common roughy
最大 Max size: 全長 24.6cm TL
生息層 Depth range: 20m-500m

●形態・特徴: 日中は岩礁帯の岩の間や洞窟に潜み、夜間になると活発に行動する。食性はプランクトンが中心で特にエビ類やワームを好み捕食する。幼魚の群れは11月から2月にかけて浅場で見られる。鱗は皮に密着し剥がれにくく紙ヤスリのようであるところからSandpaper fishサンドペーパーフィッシュと命名されている。ニュージーランドでの呼び名はCommon roughyコモンラフィー。

●生息環境: オーストラリア南部およびニュージーランド水域で確認されている。主に水深20m-500mに分布するが極浅い場所でも観察されている。北は本島から55km北西に位置するThree Kings諸島から南は本島から200km南西のSnares諸島にまで分布しChatham島周辺にも生息する。

●釣り: 深海性でサイズが小さく釣れた話は聞いたことがない。主に商業価値の高い魚を目的とした深海底引き網で誤って捕獲される。

●食味: 底引き網漁で捕獲されるが大きく育たないため商業的に非常に価値が低く鮮魚店ではほとんど見ない。極たまに、袋にまとめて何匹も入れられて格安で販売されているのを目にする。皮はカワハギの様に簡単に手で剥ぐことができるが厚みがあり鱗が密着しているため包丁は入れにくい。身は淡白な白身で特別脂分が多いわけでもない。小型な事もあり木目の細かいホクホクした身質でベラ科の魚に似る。



2nd April 2016 Fish Mart(Fish Shop), Auckland 全長18cmTL

12th March 2016 Fish Mart(Fish Shop), Auckland 全長21cmTL