ギンワレフー Silver warehou
最大 Max
size: 全長 66cm TL
生息層 Depth range: 27m-650m
●形態・特徴: 体は薄い灰色から銀色。頭部は濃い色をしていて全体的にすらっとした細身の体形。胸鰭付根付近に黒い大きめのマークがあり、その他小さな黒い点が側線に沿って体表に現れる。この小さな黒い点は大きな個体になるほど薄くなっていく。平均4年〜8年45cm〜55cmほどで最大65cmになる。産卵は9月〜10月。
●生息環境: ニュージーランド全域に分布するが南島にその多くが生息する。特にチャタム島へと延びるChatham RiseやAuckland Island付近に多く見られる。水深200m〜500mを好み主にプランクトンやクラゲを食べている。稚魚は北島北部のFar North, Hauraki Gulfで見つかり浅瀬にもやってくる。
●釣り: 成魚は北島と南島の間のCook straitの60m付近でわりと釣れる。キラキラしたものを好むので船を流しながら小さなジグを使うのが良い。持ち帰りの規定サイズは無いが南島では1日の数が15枚と決まっているので注意が必要。
●食味: 身は脂分を多く含みピンク色で鮮度の良い物は引き締まっている。バターフィッシュと呼ばれるほど脂分が多いので、照り焼き、フライ、煮物、味噌漬けなどが好ましい。食感や味わいはブリに非常に似ている。
●その他: 別名はSpotted warehou。
トロール漁船の底引き網で多く獲られ数多く日本市場に輸出されているがオークランド市場ではほとんど眼にすることが無い、1年を通して1, 2回ほど。日本ではシルバーと呼ばれ市場に出回ることが多い。
阿部宗明博士により1976年にシルバーと和名提唱される。1990年海洋資源開発センター発行の「ニュージーランド海域の水族」にはギンワレフーと記載される。