イエローベリーフラウンダー Yellowbelly flounder
最大 Max size: 全長 50cm TL
生息層 Depth range: 0m-50m


●形態・特徴: 色彩は個体差があるが基本的には有眼側が濃いオリーブグリーンで縁に沿った斑紋が見られる。無眼側は白を基調に一般的には縁側にいくに従ってより黄色が濃くなっていく、個体によっては白色だけであったり黄色だけの場合もある。 平均サイズは全長25cm〜40cm。最大で50cmになる。産卵は冬から春にかけて少し沖合で行われ、幼魚は浅い湾内の海溝や平らな泥場に移動してくる。成長が非常に早く2年で成熟し、3年から5年で最大サイズにまでなる。腹鰭2基のうち有眼側は臀鰭とつながり、無眼側は退化して無くなっている。

●生息環境: ニュージーランド全水域に分布するが北部により多く生息する。水深50mほどの場所でも見られる事があるが基本的には浅い場所に生息しており、特に湾内や汽水域、泥の多いエリアを好む。夏から秋にかけて非常に浅い場所に上がってきて主にカニを捕食し、冬は深い場所に移動する。

●釣り: 釣りで釣るのは難しく一部のフライフィシャーマンが対象にする他はほとんど釣った話を聞かない。逆にセットネットでの捕獲、モリによるスピアフィッシングの対象魚としては北島でもっともポピュラー。特に春先から秋にかけ水中ライトを使ったモリ突きは手軽で多くの人に愛されている。持ち帰るには規定のサイズである「体長25cm以上」という条件を満たしていなければならず、数mmでも違反した場合の罰金が$500と高い。サイズに関する規定は毎年見直され地域によっても異なるので釣りに行く前に調べておくことが無難だ。オークランド周辺では西側のマヌカウ湾でも東側のワイテマタエリアでも非常に多く生息しており、モリ突きで捕獲される約98%はこのイエローベリーフラウンダーで残りがサンドフラウンダーになっている。

●食味: 商業的にも多く捕獲されておりオークランドではスーパーマーケットや鮮魚店で一番多く目にするカレイ科の魚。身が適度に厚く、白身で淡白であるが少しだけ泥臭というかクセがある。刺身で食べる場合は気になる人もいると思うが、それが独特の味わいで好きだという人もいる。また火を通した料理、甘辛い煮付けや丸揚げは絶品。丸揚げは皮が香ばしく、身がふっくらしっとりしており、またヒレがパリパリになって特に美味い。




9th December 2009 Half Moon Bay, 7km east from Auckland City 全長31cmTL

15th September 2009 Half Moon Bay, 7km east from Auckland City 全長37cmTL

27th October 2007 Clarks Beach, south inside of Manukau Harbour 全長4.2cmTL

27th October 2007 Clarks Beach, south inside of Manukau Harbour 全長3.5cmTL

27th October 2007 Clarks Beach, south inside of Manukau Harbour

28th September 2007 Pine Harbour, 15km east from Auckland City 全長3cmTL

9th August 2007 Seafood Harbour(Fish Shop), New Market 全長26cmTL