オーストラリアンアンチョビー Anchovy
最大 Max size: 全長
16cm TL
生息層 Depth range: 0m-70m
●形態・特徴: 背方は薄い青で全体的には銀色。目が頭部の前方に寄っていて、口が頭部の下面にあり目の後ろまで大きく開くことが特徴。カタクチイワシ属は世界各地の熱帯・温帯の海から7種類ほどが知られており本種は日本のカタクチイワシとは異なる。平均は8cmから12cmで最大16cmにまで育つ。夏には特に大きな群れで活動している。
●生息環境: 日本産のカタクチイワシとは別種で、オーストラリア及びニュージーランドの一部水域のみに分布。ニュージーランド水域では北島全域と南島の北西部の限られたエリアの表層付近に生息する。
●釣り: 毎年 夏も終わりに近づく頃、とてつもなく大きな自作のタモ網を持った人を桟橋で見かけるようになる。その網で幼魚のシラスを捕獲、満潮から下げ潮の時間を狙い数時間でバケツ半分くらいにもなる。この時期は他の魚もシラスを狙って湾内の表層付近に集まって来るため小さいルアーなどを使った釣りが面白い。大きなカウアイや小さいヒラマサが面白いように釣れる。オーストラリアンアンチョビーを直接釣る事よりも他の魚を釣った胃袋から目にする機会の方が多い。
●食味: 成魚はいわゆる日本のカタクチイワシ、幼魚はシラスと同じであるが鮮魚店などにはほとんど並ばないため手に入れるのは難しい。極 一部の餌屋の船が捕獲しているが湾内での活動が政府より認められていないため食卓に上る商業ベースでは捕獲していない。