クサカリツボダイ属ペラジックアーマーヘッド
Southern boarfish
最大 Max size: 全長 56cm TL
生息層 Depth range: 0m-1000m

●形態・特徴：　体色は背方が濃い青みがかった茶褐色または灰色で腹部は銀色。日本のクサカリツボダイに非常に似ており以前は同種とされていたが2007年頃に分類された。平均サイズは30cmから50cmで最大56cmにまでなる。寿命は最長14年で幼魚は夜中に海面付近で捕獲される。幼魚はまだら模様。

●生息環境：　ニュージーランド水域全体に分布し沖合の深海の主に水深160mから600mに生息する。

●食味：　深海底引き網で捕獲されているため鮮魚店で目にする事も多い。白濁したあっさりした白身で、刺身で食べると身は真鯛に近く皮目付近の身は伊勢海老のようなシコシコした食感がある。鮮度が良いものはほとんど手に入らないが極たまに針で釣られた良い状態の物も見かけるので鮮魚店でみかけたら買って刺身にしてみると良いだろう。基本淡白な味わいなため煮付け、焼き物、干し物などどのような料理にしても美味しく食べられる。頭部や骨からは濃く旨みの強い良い出汁がとれる。腹部側面の身は薄いので骨付きのままスープや焼き物に料理した方が良い。鱗は硬いが真鯛のように剥がすことができる、頭部にいくに従い皮との密着度が増し頭部付近は剥ぐことが困難。火を通した料理の場合、身はしっかりとしており食感は大型のカレイに近く歯にもちっと付く感じがする。