マダラカワハギ Leather jacket
最大 Max
size: 全長 40cm TL
生息層 Depth range: 0m-200m
●形態・特徴: 体色は全体的に灰色がかった茶色で個体によってかなり差がある。雄は体全体が均一色で、黄色がかった尾鰭の端に線が入っている。繁殖期になると特に頭部を中心に全体的に濃い色に変化する。雌と若魚は通常まだら模様が目立ち尾鰭は黄色い。眼球上部のアンテナのような背鰭は目立たないが実は2棘。マダラカワハギはメウスケニア属。ウマヅラハギ属に似るが第1背鰭棘の後方側に小棘列があるので識別できる。平均は全長20cm〜30cm、最大で40cmになる。
●生息環境: ニュージーランド全土に分布しよく見られる魚。通常沿岸の岩や海草が多い所を好むが、水深80mほどのより深い海にも生息する。産卵は冬から春にかけて行われる。成魚と同じ大きさまで一気に育つが成熟するまでは6, 7年かかる。
●釣り: 水質が良く澄んだ岩場まわりならわりと何処にでもいる、小さい釣り針に落ちにくい餌を小さめにつける事がコツ。スノーケリングをすると好奇心旺盛で自らよってくる事もありモリで突くのも簡単。
●食味: 薄造りの味はフグ刺しにたとえられるほど歯ごたえが良く美味。加熱すると身離れが良いため煮物にも向きちり鍋、蒸し物、ムニエルなどとても美味しくいただける。特にキモは人気が高く、生食、酒蒸し、煮付けなどでその濃厚な味が楽しめる。刺身をキモ醤油で食べるのも格別だ。
●その他: 別名はCream fish, Cosmopolitan leatherjacket, Scaber leatherjacket。
商業的にも価値がある魚で一般的に皮をはいだ状態で店頭に並んでいる。名前の由来である通り、手で簡単に皮がはげる。見た目からウマヅラハギ属と勘違いしている人が多い。