シマメジナ Parore
最大 Max size: 全長 60cm TL
生息層 Depth range: 0m-50m

●形態・特徴: 体表にいくつかの縞模様があり全体的に緑から黄色。休息時には縞模様が消える。平均サイズは全長20cm〜40cm、最大で60cmなり50年生きるとされる。秋になると幼魚が汽水域や湾などでみられる。

●生息環境: 温帯性なのでそのほとんどは北島北部に生息。浅い岩場や汽水域のマングローブ林で藻を主に食べている。春先から夏にかけて産卵期になると岩場周りの沖合で大きな群れをなす。岩場近くの夏場のダイビングで良く目にする。

●釣り: 桟橋や浅瀬、港などでとても良く見られる。浅場に大型のものが生息しているので子供釣り大会などでは優勝の決め手となる。桟橋など見える所に生息するが雑食性なため魚餌に興味を示さないことが多い、釣り餌の中では新鮮な貝類を好む。 夏場には沖合の岩礁で産卵のために大量に水面に浮いているのを眼にするが餌はあまり食べない傾向にある。

●食味: 中国系の鮮魚店でブラックスナッパーの名前で売られているのをみる。雑食性のシマメジナは夏には磯臭さが強くて食用魚としてはあまり向かず、特に内臓はかなりの異臭を放つ。しかし秋以降寒くなりはじめると臭み消え味も共に向上する。釣られる場所によっても匂いに格差があり、沖合の水が澄んだエリアで捕獲されたものは夏場でも匂いがほとんどしない。身は黒い筋や全体的にくすんだ色をしているため刺身などの見た目が重要視される料理には向かないが味は良い。甘辛い煮付けや竜田揚げにすると美味い。皮は非常に硬く多少火を入れた程度ではゴムの様に硬くなりとても食べられた物では無い。火を通してもしっかりとした身である。12月から1月にかけての卵や白子は絶品、ほんのりとした甘みがありとてもおいしく頂ける。

●その他: 現地人の呼び方をあえてカタカナ表記すると巻き舌で「パロォーリィー」。その他の呼び方はBlackfish, Black snapper, Black bream, Mangrove fishがある。ブラックスナッパーと言ってもクロダイやマダイとは関係が無い。



22nd August 2010 Orakei, Auckland 全長 約35cmTL

21st August 2010 Orakei, Auckland 全長 約39cmTL

15th August 2010 Orakei, Auckland 全長 約36cmTL

22nd March 2009 Kelly Tarlton's Antarctic Encounter Underwater World(Aquarium), Auckland 全長 約approx. 35cmTL

17th January 2009 Goat Island, 80km north from Auckland 全長 約 approx. 35cmTL

8th March 2008 Sea Friends, Leigh 全長10cmTL 休息色 in pyjamas

13th October 2007 Ti Point, Leigh, 80km north from Auckland 全長20cmTL

5th September 2007 Whitford, 18km southeast from Auckland City 全長40cmTL