メカジキ Broadbill
swordfish
最大 Max size: 全長
455cmFL
生息層 Depth range: 0m-800m
●形態・特徴: カジキ類はマカジキ科とメカジキ科の2種類に分類され、マカジキ科は10種類いるがメカジキ科は本種一種のみとなっている。マカジキ科の魚は吻が伸長し英名は先のとがった棒状のマーリンスパイクという道具に由来する。一方、メカジキの吻は棒状では無く平く伸長し、英名は剣を表すソードフィッシュとなっている。また大きな特徴として腹鰭と鱗が無い事があげられる。幼魚には歯があるが成長と共に消える。ニュージーランドで捕獲されるメカジキの胃袋からはイカやタチウオの仲間が多く見られる。
●生息環境: 多くのカジキ類が表層付近を生息域にするのに対しメカジキは表層から深海まで幅広く分布する。
●釣り: 釣りの対象魚としてニュージーランドでは人気がある。マカジキ等を狙ったトローリングで掛かる事もあるがメカジキを専門に狙う事も多い。通常は深海用のフラッシュライトを付け、大きく強靭なネムリ針りにイカ一本丸々やタチウオを真ん中で切った大きな餌をつけて水深300m付近を狙う。
●食味: 脂の乗った白い身は鮮度が良ければ刺身が非常に美味しいが、寄生虫が身の中に多いので細心の注意を払う必要がある。身の柔らかい魚なので塩で軽く締めてから調理すると良い。照り焼き、ステーキ、フライ、マリネ、ムニエルとその用途は幅広くどのような料理でも美味しく頂ける。