マオリチーフ Maori chief
最大 Max
size: 全長 41cm TL
生息層 Depth range: 0m-100m
●形態・特徴: 背面は濃い灰色か緑にブチ模様、腹部は黄色がかっている。鱗は大きめで固く蛇の鱗の様。尾鰭は丸く2本の側線がある。パッと見トカゲを思い出させる風貌だ。平均サイズは全長30cm〜40cm。
●生息環境: ニュージーランドでは南部にのみ生息し、わりと浅い岩場で一般的に見られる。世界的にはチリ沖など南アメリカ周辺にも生息。
●釣り: 釣りの対象魚にされていないがミナミアオトラギスBlue codの外道としてかかることがある。伊勢海老籠の餌に利用されている。
●食味: あまり一般市場で見かけることは無いが身質はミナミアオトラギスBlue codに類似する。ノトテニア科の魚は脂分を含むものが多いがマオリチーフはさっぱりとした澄んだ白身。身がしまっているので薄く引いた刺身は歯ごたえがあり最高。しゃぶしゃぶ等で軽く火を通しポン酢などで味わうのもまた格別だ。その他、どのような料理にも合う。
●その他: 別名はBlack cod、ただしこの場合は通称である。正式名称であるBlack codはParanothenia magellanicaの事を指す。Black
codの通称はマオリチーフの他にSmall-scaled notothenid 学名Notothenia microlepidotaにも使われる。
ノトテニア科はIce codとも呼ばれ南極とその周辺に限って生息する仲間。