ビンナガ Albacore
最大 Max size: 全長 100cm TL
生息層 Depth range: 0m-380m

●形態・特徴: 背面はメタリックな青い色、側面は明るい青色で腹部は銀白色。胸鰭が非常に長く、成魚になると第二背鰭の後方にまでなる。ニュージーランドでの平均サイズは50cm〜70cmで最大80cm・10kgにまで育つが、世界的に見ると1.4m・60kgにまで成長する事が知られている。

●生息環境: ビンナガは世界中の広範囲に生息、マグロ類の中で最も冷たい海域まで分布し17℃〜20℃の海面近くの表層を好む。より若い魚の方が寒い地域でも活動する。ニュージーランド水域は水温があまり高くならないため捕獲されるのは2年魚から5年魚まで。基本暖かい北を好み、南の限界は海流の影響で差があるが、西側がニュープリマス近海、東側がダニーデン近海まで。

●釣り: 夏場の北島では、水深100mに近い辺りに行くと群れて表層を泳いでいるのを目にする。大群で移動しているので一度かかりだすと何匹も掛かる事が多い。通常は小さめのルアーをつけトローリングをすると簡単にかかる。外洋性が強いため陸からの釣りで目にする事はほとんど無いが、ボートで沖合に行くと割に一般的に見られる。

●食味:  スーパーでシーチキンとして缶詰めで一般的に売られている魚はこのビンナガ。身は淡いピンク色で昔は身の柔らかさゆえ刺身に不向きとされていたが現在はビントロとして刺身の人気も高い。加熱すると真っ白になり照り焼き、ステーキ、フライに向く。

●その他: 別名ビンチョウ、トンボ。 



25th December 2007 East of Whale Island, Whakatane 全長52cmTL

25th December 2007 East of Whale Island, Whakatane 全長50cmTL

5th March 2005 Off Manukau Harbour 全長60cmTL