ゴマサバ Blue mackerel
最大 Max
size: 全長 55cm TL
生息層 Depth range: 0m-200m
●形態・特徴: 上部は濃い青緑色、波のような虫食い斑があり体側中央には暗色斑点列がみられる。頭の側部と下部から腹部にかけて銀白色。マサバは断面が平たいのに対してゴマサバはマグロのような体形で丸々としている。平均サイズは全長35cm〜45cmで最大で55cmになる。
北島北東部Bay of Plentyよりさらに北部水域に生息するゴマサバは他の地域に比べサイズが小さい傾向にある。成長は早く5年ほどで成魚になり15年ほど生きる。
●生息環境: 産卵は晩春から夏場でBay of Plenty、Hauraki Gulfそして北島の西側にある大きな湾の沖合、西海岸等が主な産卵場所。生まれて1年目には10cm〜20cmほどに成長し、北島の湾で良く見られる。通常、冬場は深い外洋で過ごし春になる頃に海岸沿いに現れる。
●釣り: ニュージーランドマアジやカウアイの群れに交じって一緒に釣れる事があるが絶対数は少ない。ダイビングでもニュージーランドマアジの群れに交じって一緒に泳いでいるのを見かける。
●食味: 夏場に産卵を終えたサバは消耗した体力を取り戻すためにエサをよく食べる。そのため秋には脂が乗り非常に美味しくなる。調理の範囲はきわめて広く、〆鯖、味噌煮、塩焼き、竜田揚げなど様々な料理になる。特に〆鯖は最高で三枚におろしたら塩で2時間ほど締め、塩分を良く流した後に酢に30分ほど漬け皮を引いて食す。鮮度が落ちるとヒスタミン中毒になりやすい。
●その他: ニュージーランド水域でいわゆる「サバ」と呼ばれる魚はこのゴマサバしか報告されていない。温暖化の影響や海流によって今後かわる可能性はあるが現状ではゴマサバのみとされている。
他の呼び方はEnglish Mackerel / Pacific Mackerel