キハダ Yellowfin tuna
最大 Max
size: 全長 239cm TL
生息層 Depth range: 0m-250m
●形態・特徴: 幼魚の判別は非常に難しい。成魚は黄色みを帯びた第二背鰭や臀鰭が伸長し容易に他のマグロ類との区別がつく。マグロの中でも特にカラフルで美しく、背方は濃いメタリックな青色に側面は黄色の縦縞を帯びる事がある。腹部は銀白色で白い丸紋様が横に入る。ニュージーランドでの平均サイズは60cm〜120cmで最大記録は86kg。世界の記録では最大で239cm200kg。
●生息環境: 世界中の温帯から熱帯地域の海面近くの表層を好み餌を追いかけて長距離を移動する。
●釣り: 夏場、早ければ10月、通常は12月頃からニュージーランド近海に現れる。毎年、一番初めに釣れたキハダはフィッシングニュースで取り上げられ、ゲームフィッシングの到来に釣り人の間で話題となる。キハダはパヤオにつく習性があるがニュージーランドにはパヤオが無いため、ほとんどはトローリングで釣れる。日本ではイカナゴを使ったフカセ釣りやルアーを使ってパヤオ周りを狙ったりする。
●食味: その身は淡い紅色で脂が少ない、そのため色持ちが良く夏場にさっぱりといただける。脂の薄いキハダは刺身、寿司などの生食に向き、照り焼きや鍋等にはあまり向かない。生食を生かしたサラダやカルバッチョなど最高だ。夏場の一時期のみオークランドの鮮魚店でも切り身を見かける事があるが、その鮮度は微妙で血抜き処理をしているかも疑わしい。自分で釣った際にはきちんと血抜き処理をし、氷でしっかりと鮮度を保っていただきたい。商業ベースでのニュージーランドの漁獲量は年間100t以下で他の魚に比べ少ない。
●その他: キハダは漢字で書くと木肌だが語源は鰭を旗にみたてた木旗という説がある。別名 キワダ、キメジ。