キングガー(通称:ハシナガサンマ) Saury
最大 Max size: 全長 50cm TL
生息層 Depth range: 0m-230m

●形態・特徴: 日本人に馴染みの深いサンマの仲間で外洋の表層を遊泳して生活する。サンマ科は世界で2属4種が知られサンマ属とScomberesox属に分かれている。サンマ属は2種おり、一般的に知られているサンマCololabis sairaと小型種の通称太平洋ミニサンマとよばれるCololabis adocetus(6cm程度にしかならない)が生息する。もう一方のScomberesox属は2種(うち1種は2亜種に分かれる)で大西洋及びインド洋に生息する通称大西洋ミニサンマとよばれるScomberesox simulans(13cm程度)がいるが、ニュージーランド水域に生息するのはScomberesox saurus一種のみであるとされる。上下の両愕が極端に細長く伸びるので容易にサンマ属との見分けがつくが折れやすく、折れると写真からの同定は難しい。Scomberesox saurusは北大西洋を中心に生息する通称ニシサンマとよばれるScomberesox saurus saurus (Walbaum, 1792) Atlantic sauryと南半球に生息する通称ハシナガサンマとよばれるScomberesox saurus scomberoides (Richardson, 1843) King garの2亜種からなる。平均は35cm程度で大きなものは50cmにまでなる。

●生息環境: 南半球全域に生息するが暖かい海を好み海面近くを群れで回遊する。

●食味: 商業ベースでの捕獲はされていないのでニュージーランド市場で見る事は無い。ニュージーランド市場で見るのは大抵が輸入物のサンマ。




1st December 2013 Whangaroa, 230km North from Auckland 全長 6cmTL Juvenile from Skipjack mouth
※ 分布域からScomberesox saurus幼魚と思われるがCololabis adocetusの可能性もあり