レッドモキ Red moki
最大 Max
size: 全長 100cm TL
生息層 Depth range: 0m-50m
●形態・特徴: 赤い横縞模様が腹部まで達し腹部ではオレンジ色になる、突き出した肉厚の唇に厚くて硬い鱗が特徴。平均サイズは全長30cm〜50cm、ニュージーランド水域では最大で60cmほどになる。オーストラリアにも生息し、より大きく育つ。
●生息環境: テリトリーをもつ魚で知られ通常群れをなさない、甲殻類が主食で蟹やウニなどを食べる。主に北島に生息し北部地域に数が多いが南島にも生息する。成長は遅く寿命は10年から40年は普通に生き、長いものでは60年になる。
●釣り: 釣りの対象魚としてはあまりポピュラーではないが狙って釣る人もいる。北島北部の岩場であれば何処にでも生息し数も多く見られるがあまり魚系の餌を食べないためか釣れることは少ない。餌として使われるのは小型の蟹や殻つきのPipi貝。非常に泳ぎがゆっくりとしていてあまりダイバーを怖がらずスピアフィッシングの対象魚として数が減少した。ニュージーランド全域で規定サイズが定められており「体長40cm以上」と1日の捕獲数が決められている。
●食味: レッドモキは体表のぬめりが強く、また鱗が非常に硬いため3枚におろした後に鱗ごと皮を包丁ではがしたほうが無難。全体的には白身で、背方前方に同じタカノハダイ科のポラエ同様に血合いが見られる。味は淡白でクセもなく美味しくいただけるが刺身で食べると筋っぽいので火を通した料理の方が向く。刺身で食べるなら薄作りにした方が食べやすい。