タラキヒ Tarakihi
最大 Max
size: 全長 55cm TL
生息層 Depth range: 20m-450m
●形態・特徴: 背面は銀色から銀褐色、腹部は銀白色。背鰭起部の前方に黒色の帯状斑がある。胸鰭の1本が特に伸張している。平均サイズは全長30cm〜40cmで0.9kg〜2.5kg。最大で6kgになる。
●生息環境: 陸棚に分布し、500kmも移動することもあるが基本決まった回遊は行わない。3月から6月にかけて産卵する。幼魚期は沿岸域で過ごし3, 4年経ち25cmほどに成長すると沖合いの100m〜200m付近に移動する。
●釣り: 漁業以外でも釣り魚として重要なタラキヒ、水深のわりと深い所を好むため陸から釣れることは珍しい。ゴカイ類、甲殻類、ウニ類、貝類、オキアミ、海草など何でも捕食するので餌は何を使っても良い。持ち帰るには規定のサイズである「体長25cm以上」という条件を満たしていなければならない。また地域によって1日の数が15枚〜20枚と決まられているので事前に釣りに行く地域の規則を確認しておくべきだろう。
●食味: 身質はやや柔らかいが、あっさりとした上品な白身で調理の方法は幅広い。刺身、焼き物、煮物などレストランでもかなり一般的につかわれる。
●その他: 漁業者間でシマクロダイと呼ばれていたところから一般人にもその名前が普及したがどちらかと言えばタラキヒと呼ぶ人のほうが多い。