●形態・特徴： 吻は長く、尾鰭は無い。尾を巻き付けて海藻に留まる事ができる。体色はまちまちで薄い茶色から濃い茶色、また薄い斑紋なども見られる事がある。ニュージーランド水域に生息するSmooth pipefishとは近縁種で非常に似た特徴を持つが背鰭の柔状の数で容易に見分ける事ができる。Black Pipefishは背鰭の柔条が通常35から47なのに対してSmooth pipefishは63から74。最大でも20cmまで達しない。オスは細長い身体で目立った卵を抱く育児嚢を身体の中央部に持つ。メスはオスより幅の広い身体で側面に平たい突起物がある。その突起物はオスを包み込む時に広げ、腹部は赤色か黒の縞模様になっている。
●生息環境： 生息域は広く、北島の最北端から南島の最南端でも観測されている。潮だまりや岩礁帯、海藻の中を好むがしばしば開けた海域でも見られる事がある。
