フエフキタカノハダイ Trampeter
最大 Max
size: 全長 120cm TL
生息層 Depth range: 10m-300m
●形態・特徴: 白い体に3本の黒い縦縞があり、2本は顔に、1本は鰓蓋に沿うように伸びる。幅の広い黒い線は尾鰭にに向かっていくに従って薄くなる。鰭は黄色で顔や背方にも薄く黄色がかっている。 45cmの5年目になると浅場を離れより深い沖合へと移動し大きな群れをつくるようになる。タスマニアでタグをつけた魚が5800km離れたインド洋にまで泳いだ調査記録があるが長距離を移動するのが通常の事なのかは不明。ブルーモキやコッパーモキの群れに一緒に交じっている事もよくある。カニやイカ、タコ、小魚など大きめの生物を捕食する他、プランクトンを捕食する姿も見られている。少なくとも43年生きるとされ、産まれた時はすべて雄で、6年53cmを超えると雌になると言われる。冬から春に産卵をしピークは9月と10月で水深90mから180mでおこなわれる。浅場で過ごすようになる前に、産まれた幼魚は約9カ月間沖合にいる。
●生息環境: 岩礁帯を好んで生息しニュージーランド本土の全域に生息するが北島よりもより南島に多く見られる。幼魚は1年を通じ浅い岩礁帯に単体又は小さい群れで生息する。
●釣り: 釣りの対象魚としてわりにポピュラー。南島の寒い地方では桟橋等の浅場でも釣れるが北島の暖かい地方では見られない。北島のランフリーバンクス辺りではヒラマサをジギングで狙っていると70cm以上の老成魚がわりとコンスタントにかかる。持ち帰るには規定のサイズである「体長35cm以上」という条件を満たしていなければならず、数mmでも違反した場合の罰金が$500と高い。サイズに関する規定は毎年見直され地域によっても異なるので釣りに行く前に調べておくことが無難だ。
●食味: 鮮魚店で売られているのを目にするが、レストランの料理で出される事はほとんどない。大きな個体はほとんど市場に出回らないため、釣りでしか手に入らないのが残念だ。非常に美味しい魚で肌理の細かい白身魚。釣りたてを薄造りでいただくか1日寝かせると更に美味しくいただける。甘味も旨みも強く刺身で食べる事ができれば最高だ。