<屋外で釣った魚の撮影>
影がやっかいなんだよなぁ・・・

カメラ以外で屋外でも室内でも共通で持参している物は「白のアクリル板」です。日本でこそ、その辺のホームセンターで手に入る品物ですがニュージーランドにそんな便利なお店は無い!これはHendersonにあるプラスチック工場「Cambrian Plastics Ltd」で加工してもらいました。50cm×50cmの厚さ4mmの白色で、6枚作ってもらい1枚$16とかだったかなぁ。高かったイメージです。50cm×50cmにした理由は持ち運び的観点と中型魚ならば50cm以内であること、またそれ以上の魚でもアクリル板をつなげれば済むので。
現在は写真加工ソフトで背景は消してしまうので白のアクリル板である必要はないのですが当初は画像処理をそこまでやっていなかったので白くて丈夫な「白のアクリル板」は重要でした。購入時は表面の反射が強かったのでサンドペーパーで表面に傷をつけて反射を抑えました。あぁ、やっぱり3度磨きましたよサンドペーパーだけに・・・(汗

魚を撮影する時に気をつけていることは

「生きた状態での撮影」
「鰭(ヒレ)が立っているか」
「陰」

の3点です。言うのは簡単ですが実際「生きた状態での撮影」は難しいです。イワシのように魚によっては鱗落ちが激しくあまりいじれないものもいますし、暴れて撮影どころではない魚もいます。またウナギのようにぬるぬるして弱らないと撮影できないものもいますし、ウツボのように危険な魚もいます。魚によって特徴が違うので大変ですが「生きた状態での撮影」を心がけるようにしています。

釣ったばかりの魚は興奮して鰭が立っている場合が多く、その短い時間がシャッターチャンスな場合が多いです。釣れて時間が経つと興奮状態がおさまり鰭は閉じてしまいます。そんな場合は背中をなでてあげると鰭が立ちます、なでても鰭が立たない場合は頭部を圧迫すると鰭が立つ場合が多いです。

写真撮影で良い色を出すことは僕にとって永遠のテーマ。魚は立体なので影を出さず、また光の反射も起こさないで撮影するのは撮影スタジオでもなければ至難の業です。以前は頭部を太陽の方向に向けなるべく影ができないように撮影していました。


しかし画像処理ソフトを使うようになってからは逆に日陰で撮影し、影が無い状態で写して後で色の補正をするようになりました。日陰で撮影することのメリットは「影ができない」「魚本体の光の反射が少ない」なのですがデメリットとしては「魚本来の色が出ない」ということだと思います。特に白のアクリル板の上での撮影は全体的に青く写る傾向にあります。頭の中に色のイメージを残しそれにそって色の補正をすることになります。

<<カメラ選び     写真の撮り方トップ     室内で市場から購入した魚の撮影>>