<小型魚の室内撮影>
撮影環境が最大のポイント

10cm以下の小型魚は難しいです。ピンを刺そうにも小さい体ですので刺すのが難しく、生きた状態で鰭を立ててくれている魚の撮影を僕はしています。小さな魚の場合、鰭の色が薄かったり体そのものが透明だったりと白い背景1つでは綺麗に撮影できないことが多いので僕は白以外に黒い背景も用意しています。
小型魚を撮影する時に使用する魚を入れるケースはニュージーランドでかなり探したのですが適当なものが見つからず日本から取り寄せました。僕は「無印良品」の「アクリル3段引出」498円を使用していますが、生産中止なのか今は見つかりません。似たようなもので「アクリル1段引出」が使えそうですね。


ハゼ科などの底魚はともかく、中層で泳いでいる生きた魚は常に動いて綺麗に撮影するのはかなり困難、50枚撮って1枚いい感じなのがあればラッキーくらいな勢いですよ。

白い背景での撮影はまだ光の反射が少なく良いのですが黒い背景の場合、まるで「自分が写らないように鏡に向かって撮影」している感じです。研究機関は魚をホルマリン固定した後に、魚を水に沈め体表面の光反射をなくして撮影していますが素人にはホルマリンが使えないので研究機関のような撮影は無理です。もうここまで難しいと気軽な気持ちで撮影なんか無理。環境を撮影スタジオ並みに整えないと良い写真は撮れません。黒い背景の水槽撮影の場合、重要なことは

「部屋を暗くする」
「自分に光が当たらないように水槽だけを照らす」
「カメラのレンズにある銀の製品番号をマジックで黒く塗る」

もう気軽じゃないでしょ・・・・>< さらに先ほども書いたように魚は動きます、そして小魚なのでちょっとした手振れでも綺麗に撮影することはできません。撮影の瞬間に押すボタンですら手振れの原因になります。タイマーを2秒とかでセットし撮影するのですが2秒後には魚が動いて・・・・・
結局50枚撮って1枚いい感じなのがあればラッキーとなってしまうわけです。そんな苦労をしているうちに自分で小型魚用撮影キットをつくってしまいました・・・・・あぁ・・オタクだ。。。。

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